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ダモレ(d’amore)のたわごと のだめカンタービレ 映画話 ケルト話 etcとか。ネタバレ解禁。最終更新はカレンダーの色が変わっている日付をポチ。またはカテゴリから。


by damedelarose
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抱擁

という、DVDをみつけて980円で買いました。

















ヴィクトリア朝時代の詩人同士の恋人たちと、彼らの秘密の恋の謎を現代の学者ふたりが解き明かしていく、ミステリタッチなロマンスです。
主演はグウィネス・パルトロウ、アーロン・エクハート。
グウィネスが綺麗ですねえ・・・
19世紀中ごろと、21世紀がさらっと交換するように現れる演出がたのしい。

原作があると聞いて、探してみたら分厚い文庫2冊でした。

原題 Possesion;Romance  by A.S.Byatt

英国、英語圏でベストセラーとなり文学賞もとった作品でした。
映画は映画でまとめてあるし、映像が(英国観光映画だから 笑)きれいなので良しですが、原作はまた読み応えがありました。

原題 Possesionには、「抱擁」のほかに「所有する」とか「憑く」という意味もあるらしく、日本語の漢字にたくさんの意味が含有されるように、英語も単語の意味や歴史をおいかけると「深読み」が楽しいようです。
もちろん、語学的才能と語学力があってのことですが(苦笑)

150年前の詩人たちの恋の謎にとりつかれてしまった、現代の学者二人もそれぞれの殻から脱けて、お互いをみつめあい恋におちていく。

フィジカルに「抱き合う」ことのなかに、お互いの心を束縛し、されてしまう、まるで何かにとり憑かれたようなこの状態は何だろう?

恋とはどんなものかしら?
と少年のケルビーノが抱く甘いふんわりした憧れは、彼がほんとうに恋をしたら「恋なんてしなければよかった」と砕けてしまうのでしょうか。
思いつつ、恋の炎に焼き尽くされても幸福を感じるのでしょうか。
by damedelarose | 2006-03-08 11:23 | すおな~れ*キイテクレ